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「建て方」最初のハイライトは、何と言っても39センチ角の大黒柱が立つところ。この柱は建て主である浦野さんが、栃木県鹿沼の産地で自ら伐採したもの。樹齢約90年、高さ30mのその木は、大黒柱だけではなく、その隣の小黒柱、そしてその2つの柱をつなぐ太い梁となり、この家の中心を支える材料となった。
柱・梁だけでなく、壁部分の構造も特徴的だ。普通より太い3.5寸(10.5cm角)の間柱を立て、それに対して横方向に「貫」を貫通させ、格子状に組み上げてある。
この方法では柱に開けておくほぞ穴の数が多くなり、現場での組み立て作業も大変だ。一見「大工泣かせ」のようだが、棟梁は「いつもやっていること、籠のように組むから丈夫な造りになる」と笑う。
最初、ぐらぐらして頼りなげだった木組みは、上へ上へと組み上がるにつれ、部材が相互にはまり込んで、びくともしなくなった。このような木組みの現場を目の当たりにすると、単に法律に基づいた強度計算では表しきれない、安心感が生まれて来るような気がする。