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企画開発課(取材時)平澤龍一さん
「仕事を通じて、環境に悪いことばかりしているのではないか」
マンションなどの開発を行う会社、コスモスイニシアに勤める平澤さんの仕事は、地主さんの土地の有効活用。空いている土地に賃貸マンションやビルを建てて収益物件として運用してもらう企画・運営を仕事としてきた。
開発事業は、一つの側面では建物を壊して新しい建物をつくり、環境に負荷をかける事業であるとも言えなくはない。
それだけに、なるべく環境に悪い影響を与えないような建物を作りたいと思っていた。
これまでも外断熱を取り入れたり、積極的に緑を増やした建物を作ってきた。新築するだけでなく、古い物件を改装したり、用途を変えるリノベーションやコンバージョンにも関わってきた。そんな彼が、いつかやってやろうと思って機会をうかがっていたのが国産材の活用である。
クライマーでもある彼は、世界の高山や極地を良く訪れる。そこでは地球環境の破壊の進行を目の当たりにすることが多いと言う。また、日本では、木材が活用されないために森を維持することができず山が荒れていると聞いた。山や林業を助けるには、国産材で一戸建てを建てるのも一つの方法だが、東京では土地が限られている。自分達が都会に建てるマンションでも、国産材を使うことによって、少しでも環境のためになるのなら、というのが国産材利用を考える理由だ。
専務取締役 新井 良太郎さん
ある時、平澤さんは東京木材相互市場の専務、新井さんと出会った。
東京木材相互市場は、その名の通りもともと木材市場を運営する会社である。木材市場の低迷が続く昨今、市場として使っていた広大な土地を活用した不動産管理事業も行っている
平澤さんが所属するコスモスイニシアはそういった不動産事業のパートナーとして賃貸マンションを企画する立場にある。
「木材会社がオーナーなのに、最初の物件には木材の出番は無かった。」と新井さん。分譲でなく賃貸のマンションに本物の木材を使うことに意味があると強調する。頻繁に住む人が入れ替わる賃貸だからこそ、多くの人に木のある住まいを経験してもらうことができる。そういう人達が将来、本物の木の家を建ててくれればと、長年木材に関わってきた会社の願いがそこにある。
マンションのエントランスに飾られるオブジェには木材会社の想いがこもる |




