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全てそうとはいえないが、小さくつくればコストは安くなる傾向にある。のべ床面積96.88m2(29.25坪)、小さいながらの工夫が、山家邸には凝縮されている。
まず、風呂場・洗濯機置場などの水回りは2階に設置。服を脱ぎ、風呂に入り、着替えて寝る。洗濯し、干し、収納する。これらの日常活動が、階段を上り下りせずに、2階だけで完結する。奥様の家事動線は非常に短かくなる。
「私は女性に優しいんです」と小野社長は笑う。
その結果として、一階はリビングダイニングと和室のような、くつろぎのためのスペースを大きく取ることができた。
雨の日の洗濯物干場として活躍するのが、2階のスキップフロアである。1階から見ると、階段上の吹き抜けの高さを屋根まで取らず、途中に天井を貼った形になる。このスキップフロアは、南面の開口部に面し、冬の陽がやさしく差し込む。同じく2階に置かれた洗濯機からはほんの数歩の距離である。この小さな工夫は、冬の貴重な日差しの採り込みと、吹き抜けの開放感を失うことなく、新たな有効スペースを生み出してくれている。暮らし方のアクセントになるような、変化のあるこの場所は、物干場の他にも大活躍しそうな予感がする。