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木の家に住んでいます ~木の家ものがたり~

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 建築工房零では、大工さんの手仕事による、伝統構法の木組みを大切に考えている。力学的に柔軟性を持った木組みの構造的メリットももちろんだが、職人の伝統を後世に残すのは、零が自らに課したミッションでもある。

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金物を白く塗装してデザイン的に違和感が出ないよう工夫をした

 しかし、山家さんという建て主の想いと向き合い、小野さんは考えた。
「木組みで建てることは、最終目標ではない。」
 木の家に住む人の幸せを第一に考えるべきだ。小野さん以下「零」のスタッフは全力で予算内で出来ることを考えた。結果として、山家邸は一部に金物を使って構造材を固定する方法を取ることになった。

 それは「零」のポリシーに反することではないのか、逆に建て主の山家さんは気を遣ったが、小野社長の視点は違う。
 「木の家を予算に余裕のある人だけのものにしてしまえば、建築業界も、林業も、森も変わらない。」

 山家さんの想いと、零の想いは一致した。

 「零」のかかげる大きなミッション。それは「家づくりから、消費経済を変える。」
その意味で、山家邸は何ら「零」の仕事のポリシーを曲げるものでは無かったと言える。

 世代ごとに20~30年のスパンで建て替えられる家。家の構造自体も短いサイクルでの立て替えを想定し、壊せば廃棄物にしかならない「今だけ」のつくり方、建て方になっているという。

 木の家で子育てをし、子が巣立ち、やがて戻ってくる。長期にわたる居住に耐えうる構造と、長期のニーズ変化に対応できる柔軟性を持つ間取り。これが「零」の木の家の真骨頂である。「建築工房零」とそれを取り巻く職人の「チーム零」のミッションは、そうした家づくりを通じて、現代の「消費経済」への警鐘を鳴らし、その解消方法を具体的に提示している。

 これは、小野社長の生き方そのものでもある。お客様である山家邸は、社長自邸と基本設計思想は変わらない。自分の家と、 ユーザーの家が同じ考え方で貫かれている。違いは、延べ床面積、つまり大きさだけなのだ。

 

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