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「昔。子供がもっと小さかった時にアトピーになったんです。それでシックハウスの問題に関心を持つようになりました」と言う倉持さんの家づくりは自然素材へのこだわりから始まった。子供と家族の健康を思うと、そのこだわりは強くなった。
そんな強いこだわりに全て応えてくれたのが地元・神戸の工務店『くにけん』だった。
「いのち育む木の住まい」をコンセプトに国産木材を使った家づくりをしている「くにけん」が提案したのは『呼吸する住まい』。
「健康的な住まいをつくるには、天然素材を使うのが一番です。空気を吸って、吐き出す天然材を使えば、湿気や埃のたまりにくい衛生的な空間をつくり出すことができるんです」と「くにけん」の代表で建築士の矢作さんは言う。
子を持つ母として、建て主さんの気持ちが痛いほど良くわかる。天然をうたった素材は多いが、矢作さんは自分が自信を持っておすすめできる素材を吟味して使う。
そうしてつくられた倉持さんの家は、何よりも空気が澄んでいる。
ヒノキの木の床が呼吸をし、珪藻土を使った壁も呼吸をして、まるで深い森の中にいるような爽やかな空気が生み出されているのだ。
竣工後、一年も経たないうちに子供のアトピーが治ってしまった。薬もいらなくなってしまった我が子の笑顔に、倉持さんは改めて木の家が持つ力を実感した。