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■東京の真ん中に
東京都文京区本駒込。大通りに面してビルやマンションが建ち並ぶ。しかし、一歩裏に足を踏み入れると、江戸時代の面影を残す寺社が点在し、その周りは細い道が迷路のように入り組んだ住宅地となる。路地の両側には、戸建て住宅やアパートが軒を接して立ち並ぶ、都心の住宅地らしい雰囲気の一帯である。
典型的な旗竿敷地。両側の建物にはさまれたアプローチ奥に玄関。
そんなエリアに、高知県の杉・桧、いわゆる土佐材をふんだんに使った家が、2010年秋完成した。建て主の宮路さんご夫婦は、高知と特に縁が深い訳ではない。担当したのも東京の工務店。
宮路邸は、典型的な旗竿敷地。前面道路と接する部分が細長く伸び、建物は奥まった位置に建てられている。ある意味、東京らしい土地に対応した住宅である。
なぜ土佐材が、遠く離れた都会のまん中で使われることになったのか。この家のものがたりは、宮路さん夫妻の家づくりが具体化する前から始まっていた。




