茨城県城里町にたつ平屋建ての家。建て主は、50代のご夫婦を中心としたご家族です。周辺にソバ畑が広がる美しい土地にとけこむように建つ木造住宅です。

玄関外のスロープをはじめ、風呂場に直接入れる東側の木製デッキ、庭と室内をつなぐ南側の縁側のようなデッキと、家の外とのつながりを持ちやすくする工夫もしています。

玄関ホールには、西に向けた開口部が設置されています。これは、風の道を作るための工夫です。開口部を設けて東西方向の風の抜けに配慮しました。この窓は、外部からみると、屋根が大きくかぶった位置にあるため、雨が降っていても窓を開けていることが可能です。
各居室の多くは引き戸によって仕切られています。暮らしの中で必要に応じて、大きな一室として使ったり、区切って使ったりすることが可能です。季節に応じて、湿気や熱気をため込みたくない季節は、風を通し、温かく過ごしたいときは、日の光を取り込んで部屋を温め、冷気を誘い込まないように過ごせます。
自然素材をできるだけ活用しました。茨城県の山で採れる杉材、桧材を構造材、仕上材に多く使いました。

ご主人の書斎です。傍らには壁全面に造り付けた本棚。思索をしたり、のんびり寝転んだりできるよう、窓に向って造り付けカウンターを設置しました。カウンター下を掘りこんで、足を入れられるようにし、床は畳敷きとなりました。
道路計画による移転が決まって、家づくりの計画がスタート。少しアレルギー気味のご主人を中心に自然素材を使った家を検討いただく中で、茨城県産の木材と自然素材を使い、地域の自然を生かした家づくりとなりました。ご主人の趣味である俳句、奥様の趣味であるオカリナ。お二人のそれぞれの時間と、家族の時間を大切にできるよう、開放的なリビングダイニングのほかは、趣味に没頭できるそれぞれの書斎を確保。また、菜園での作業をしやすくするため、外部から直接浴室に入れるようなプランになりました。家づくりを通して、入居前から地域の方たちとの付き合いがはじまり、菜園や趣味の情報交換から、地域への参加が緩やかに始まったことも地域風土にあった家づくりの果たした役割の一つといえるでしょう。
| <詳 細> | |
|---|---|
| 建物工法 | 在来仕口プレカット工法 |
| 建物階数 | 平屋 |
| 防火地区区分 | その他 |
| 竣工年 | 平成21年 |
| 延べ床面積 | 116.76 m2 |
| 使用木材量 | 25 m3 |
| 国産材使用割合 | 100 % |
| 使用国産材の樹種と主要産地 | 杉材 桧材 共に茨城県産 |
| 主要構造材の断面積 | 土台・通し柱 土台120mm×120mm 大黒柱250Φ 柱200mm×200mm、120mm×120mm 梁 120mm×120~300mm |
| 乾燥方法 | 人工乾燥 構造材の含水率 20 % |
| 間取り図 | →間取り図を見る(JPG) 【間取り図の説明】 自然の活かしたプランにするため、風の動きをスムーズに行えるような間取りにしており、また、日の光を取り込むことで、部屋を暖めるような開口部を配置しています。 |