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■諦めかけていた平屋
建て主は、三十代のご夫婦と三歳、一歳半のお子様の四人家族。家を建てるにあたって「家族の気配を感じ取れる」ことを大切にしたかったと、ご主人の岸本さん。実は家づくりが順調に進んだとは言えなかった。大塚工務店に出会うまで、大手を含めて7~8社と話をしたと振り返る。
予算を提示しても、年収などを「根掘り葉掘り」聞かれたり、ありきたりの2階建ての提案が続いたりした。なかなか真摯に岸本さんに向き合って、相談しながら家づくりを進めていけるような印象は得られなかったという。
「平屋は漠然としたイメージとして持っていたが、贅沢なものと思っていた。多くの工務店やハウスメーカーが全て二階建を提案してくるので、自分の予算では二階建てになるんだろうなと納得しかけていた」と岸本さん。
■地元工務店との出会い
一級建築士
大塚 伸二郎さん
しかし、地元の大塚工務店は違っていた。最初こそいくつか二階建てのプランも提案したが、何度か話をするうちに平屋で考えてみましょうということになった。「敷地の広さ、風の通り、家族の気配を感じるという点から、最初から平屋のイメージも持っていた」と設計した大塚工務店 四代目の大塚さん。
建て主岸本さんの希望は床面積50坪。単純に2階建と同じ床面積の平屋を建てようとすれば、屋根や土台の面積が増え、その分だけでもコストアップしてしまう。「平屋だから高くなります」という提案はしたくなかった大塚さんは、不要になる階段の他、無駄な部分を徹底的に洗い出し、床面積を40坪にまで絞り込んだ。その結果、廊下を排し、LDKを中心にして個室が並ぶシェアハウスのようなレイアウトができ上がった。




