室内の明るさは、建築材料よりも採光の仕方に大きく関係するものです。木造住宅の中でも在来軸組工法は、開口部の自由度が大きく、明るい室内空間を作り出すのに最適な工法といえるでしょう。
さて、木材は、人にとって有害な紫外線を吸収するとともに、赤外線などに対しては反射率が高いという特徴があります。そのため、樹種による違いはあるものの、一般に木材は黄赤系統の暖色系のものが多く、暖かい印象を与えてくれます。
このような木材を室内で効果的に使うことによって、反射光をコントロールし、やわらかな明るさを持った室内空間をつくり出すことが可能となります。黄色っぽい木材は明るく、軽快なイメージがあります。赤っぽい木材は、重厚なイメージがあります。どちらも人間にとって心地よい色合いとされています。
なお、木材の持つ木目や年輪は、ゆらぎのある独特のパターンとして人に落ち着きと自然な感じを与えてくれます。
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シックハウス症候群は、居住者が建物室内の科学物質による空気汚染が原因で、めまい、吐き気、頭痛、呼吸器疾患などの体の不調を訴える症状のことです。
最近の住宅では、無垢(むく)材だけを使うことが少なくなり、合板や繊維板が多く使われています。これらの材料に使われる接着剤は、有害なホルムアルデヒドを含んでいることがあります。
ホルムアルデヒドが室内に放出されると皮膚、眼や鼻、呼吸器などが刺激され、くしゃみ、咳、よだれ、鼻水、涙がでます。また高濃度になると呼吸困難・肺浮腫などを発生することもあります。そのため、最近ではホルムアルデヒドを含まない、水性高分子-イソシアネート系接着剤が開発され、普及しています。
シックハウス症候群対策としては、建材の選択が最も重要です。しかし建材だけでなく、家具や建具の中には有害な化学物質を放出するものがあります。そこで、入念な建材の選択とともに、普段から換気を心がけることも効果的な対策になります。
特に住宅の新築時には、数週間ほど十分な換気の期間を設けるとよいでしょう。
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一般に木材は、人が不快と感じる低音域と高音域をバランスよく吸収し、音をまろやかにするといわれています。音が吸収されず室内に長く残ったり、吸収されなかったりすると、耳障りで不快になります。木材の内装を施した室内空間では適度な吸音効果が得られます。
ただし、ピアノ室やオーディオルームを設置するのであれば、高度な遮音効果を得るために床や壁の材料などの変更が必要で、それなりの費用がかかります。専門の施工業者と相談して下さい。
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一般の生活騒音は空気伝播音が主なので、建物の気密性を高くすることで遮音、防音効果が得られます。もちろん木造住宅でも、信頼できる性能表示のあるものや、省エネルギー基準への対応をうたっているものは遮音についても心配する必要のない、優れた性能をもっていると考えてよいでしょう。
ただし、ご近所への気配りだけは、忘れないようにしましょう。
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木の床は適度な硬さとクッション性があり、足腰への負担や、子どもや高齢者が床で転んだ際の衝撃を小さくしてくれます。それだけでなく、木材は、熱を伝えにくく、一定の水分を蓄えるという性質があります。素肌が直接触れる床材にぴったりで、他の材料よりも暖かく、さらりと乾いた感じを与えてくれます。
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木質フローリングは、湿度が低く保たれ、高い湿度を好むダニやカビの繁殖を抑えます。また、清掃が容易で、ダニやカビの栄養分となるフケやチリ、アレルギー疾患の原因となるダニの死骸などを掃除機で簡単に取り除けて衛生的です。また、木材のもつ香り成分には、ダニの行動や繁殖を抑える効果があります。
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最近の木造住宅は高気密化されているものがほとんどなので、すきま風が吹くようなことはまずありません。信頼できる性能表示されたもの、次世代省エネルギー基準への対応をうたっているものは、高気密性能をもっていますので心配は無用です。建物の気密性を判断する目安としては、床面積1m2あたり何cm2の隙間があるのかを表す相当隙間面積(C値)が用いられています。
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木材のにおいは、本来木材に含まれる化学成分です。50種類以上もの成分が含まれている木材もありますが、いずれも自然由来ですから健康上心配ありません。
木材の化学成分にはさまざまな効能があります。例えば、防虫剤のもととなるクスノキの樟脳(しょうのう)、抗菌性や耐久性を発揮するヒノキ、ダニの繁殖を抑えるヒノキ、スギ、ヒバなどの効能は、すべてにおいて成分の効果です。また、最近の研究では、ストレスの軽減、血圧の低下、脈拍の低下、脈拍を整えるなどの効果を持つにおい成分がみつかっています。一方まれに木材の化学成分でアレルギー症状をおこす人(化学物質過敏症)もいます。
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出典:(1)社団法人全国木材組合連合会「森を育む木の住まいQ&A」を元に一部加筆